樹木の名前
コブシ
科名：モクレン科
属名：モクレン属
学名：
Magnolia kobus
コブシの花 ２０１１．５．２
コブシの種 ２０１１．１０．１２
この木はこんな木
北国の春を象徴するのがコブシであり、八ケ岳の春を象徴するのもコブシである。気温が暖かくなってくると、何も無かった枝の先にある、毛で包まれた蕾がぐんぐんと膨らんでくる。それが、ある日ポカッと割れてクリームがかった花が出てくる。昔の農家の人々はコブシの花が咲くのを農作業の目安にしていた。
コブシや朴の木などのマグノリア系の花は大きくて、見ごたえがある。普通のコブシには香りが無いが、ニオイコブシという香りのする種類もある。
秋になると、赤ちゃんが手を握りしめたように見える実をつける。これが、コブシと呼ばれるゆえんだ。その実が熟してきて、中から赤い種が飛び出す。これまでどことなく優雅だったコブシだが、この種の赤い色はドギツク目立つ。おとなしい色をしていては、鳥や獣に見つけてもらえないから、こんな色をしているのだろうか。木の足元には、赤くてやや大きな種が人が撒いたかのように散らばっている。